平成最後の大阪春の陣を戦い終えて私なりに見えたこと

すべての始まりは維新サイドから歩み寄ったにもかかわらず、法定協で公明党が態度を変えず強硬策を取ってくれて松井知事、吉村市長が辞職、クロスW選に舵を切ったこと。

それは徐々に大阪の有権者には政治家が覚悟を示した戦いに挑む姿と写ったのではないだろうか。加えて前回のW選、都構想住民投票同様にまた自民、公明、共産、立憲、民主、連合などが野合談合、思想を無視して相乗りしたことで「何かおかしい」と不信感を持たれたことが「大阪維新の会」圧勝につながったのだろう。

府知事、大阪市長、府議会議席を過半数獲得するところは予想されていたが、大阪市議会が過半数に2議席足らないところまで伸ばすとはまさか想像出来なかった。その風が後半戦で更に強くなり、12区補選、八尾と池田市長、府内各自治体の市議会、町議会でも軒並みベスト3を確保。立候補者のほとんどが当選するという信じられない結果となった。

その勢いからか堺市長が辞職表明するが、3月に辞職して統一地方選と同じにするか、もう少し遅らせて参議院議員選挙と同日にすれば、多額の税を選挙に使わずに済んだのにと思う。また来月下旬から、第3弾の選挙突入である。

今回の選挙が始まる前、マスコミは「都構想」の是非を問う選挙と位置付けていた。しかし、維新の会はスローガンである10年前の大阪に戻すのか、今の成長を続けるのかを問う選挙と一致団結して訴えた結果、それが判断材料と認識頂けたと考える。「都構想」はあくまで成長させるための手法で具体的な設計図も何作り上げ、最終的に住民投票で決めると言っているのに、自公の候補は「都構想」反対というだけでは賢い有権者を納得させることは難しい。

しかしこれだけの大勝利となった今、これからが本当に難しいと思われる。松井代表は謙虚に丁寧にと云ったが当選者全員がその気持ちを常に持って、正に「勝って兜の緒を締めよ!決して驕ることなかれ!」を肝に銘じなければならない。

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