9月4日午後、信じられない、想像を絶する強風が市内の至るところを破壊した。そのモンスターが去った後、歩いてひとり暮らしの高齢者の家に様子伺いに出たが、瓦やトタン、窓ガラスが散乱し、古い倉庫が倒れ、農業用ハウスが形を成していない光景に唖然とするばかり。
その後長い停電と交通機関がストップする中、あの関空が水没、連絡橋にタンカーが激突とこれほどまでに災害に見舞われた経験は60年近く生きてきたが記憶にない。
しかし、市民の多くはすぐに自宅前からかたずけ、掃除をはじめてがれきを集めて近くの集積所に運び、日に日に街が元通りになって行くのを見てその人間の強さをひしひしと感じた。
あれから10日、まだ爪痕はくっきりと残ってはいるが全て停電も解消し、関空も再開した今日、市議会では3日間の決算委員会が終了した後、災害対策委員会が立ちあがり、市民の皆様の声を集約し市にしっかり伝える動きがスタートした。
その中で最も重要な案件が台風21号の被害による家屋のみの住宅改修工事に対する支援金、工事額の半分(最大10万円)を受ける際に必要な罹災証明書の申請期間が4日後に迫っていることだった。多くの方がその支援制度を知らずに知った時には申請が終わっている可能性があり、市長に延長をお願いした。
そこですぐに週末までの延長の知らせを受け、ほっと安心し、素早い対応に感謝すると同時に全市民にもれなくお知らせする努力を私もしなければいけないと思う。
もうひとつ、とんでもない量のがれきの山が次々に回収され、新町グランドも来週早々に閉鎖することのお知らせである。また今後賠償問題やトラブルの発生が予想されるが議員の職員同様にしっかりと対応しなければいけない。