これまでの暖冬が嘘のような極寒の投票日となった熊取町長選挙は大阪維新の会公認候補である藤原敏司元大阪府議会議員の勝利で幕を閉じた。
12月18日で政治家を引退した橋下徹代表抜きの選挙戦としては初めての選挙で、松井一郎代表、今井豊幹事長体制での絶対負けられない戦いである。
11月22日のW選挙からわずか2週間後に選対本部が立ち上がり、ほとんど休む暇も無く、また12月議会やXマス、お正月を挟んでの波に乗りにくい時期のスタートとなった。
まだ正月三が日である3日から本格的な選対会議がスタートし、その後は連日熊取町入りとなり、自分自身の選挙でもあまりやったことが無い1軒1軒のタタキと呼ばれるいわゆるドブ板選挙を行った。
大阪府下の府議団も連日応援に来てくれていたので、地元議員と言ってもよい私が行かない訳にはいかず、自分の選挙と思い、徹底的に候補者のアピールに回った。
今回は稀に見る大激戦で現職を含む5人の候補者が揃い、弱いと思われる人がいない誰が当選してもおかしくない顔ぶれとなった。
中でも維新塾出身のエリートで最年少である若者の選挙戦術はみごとであった。マニフェストの出来も素晴らしく、駅立ち、桃太郎、演説とどれをとっても統制が取れていた。我が陣営も負けないように後半は美しい桃太郎を意識し、幟の高さを合わせ、等間隔に隊列を組み、雑談禁止をお願いした。
その後維新本部が突然全議員投入を決めたのは、それまで推薦だった人が自民党公認に決定してからだ。まさにW選の再来である。
なんとおおさか維新の会の国会議員団を始め、吉村大阪市長までもが応援に駆け付けた。多分市長就任後初めての選挙応援だと思う。
4万5千人の町レベルでこれほどの体制で戦った選挙戦は初めて経験し、満足のいく結果となったが、候補者以外で言えることは大阪維新の会ブランドは、まだまだ大阪府民、特に泉州地域では期待を持たれており、それだけ責任も重いと痛切に感じた。