11月8日(火)9日(水)の2日間にわたって改選後初の厚生文教委員会で石川県白山市と輪島市で視察が実施されました。
過去2年間はコロナ感染症拡大により、全国的に視察の実施と受け入れも中止となっており3年ぶりの宿泊を伴う行政視察となりました。
初日は新大阪からサンダーバードで金沢駅まで行き、レンタカーで白山市役所で①学力向上の取り組む②図書館ネットワークを活かした学校図書館支援について、2日目は宿泊先のルートイン輪島から市役所でレクを受けた後、現地視察の行程で視察を行いました。
まずは白山市役所において①学力向上について
白山市は教える側の教師に県の教育委員会がしっかりと教育部会や学年会でシステムづくりを行っていることが学力向上に大きく影響していると感じます。
「学力向上プラン」を立て、オリジナル授業のデザインを活用し、授業の中盤から後半を特に充実させて後に続く教え方をしている。
②学校図書館支援センター
やはり学力が高い地域は読書量が多く、全国でもトップクラスの貸し出し冊数を誇る白山市は学校図書を中央で2名の職員が中央から各学校図書館へニーズにあった本を切れ目なくデリバリーする仕組みを構築しています。
秘訣は何かと聞くと2名の職員が本当に本が好きで圧倒的な力量で業務にあたっているとの答えでこの2名の担当職員が成功のカギだと感じました。
2日目は輪島市の中心市街地で空き家を10億円かけてリノベーションし、青年海外協力隊を経験した若い人たちがプロのスキルで仕事に当たっている生涯活躍のまち「輪島カブーレ」を調査、研究しました。
過去に起こった能登半島沖地震をきっかけに空き家が増え、内閣府が地方創生まちづくりの拠点として輪島市で先行モデルで年齢や障害の有無関係なく誰もが活躍できる居場所として完成。
行政は立ち上げ時に支援するだけで後は民間の社会福祉法人が一体的に運営する仕組みであり、高齢者から子どもまで幅広い年齢層を対象に各施設がアイデアを駆使し展開しておられる。
泉佐野市でイメージすると旧町屋あたりで飲食出来る温浴施設を中心にスポーツジムやコミュニティー施設や子どもたちが集まるフリースペース、若い起業家がコミュニケーションが図れるコワーキングがぎゅっと詰まった感じです。
これまでのまちづくりの成功例からはその立役者、キーパーソンが必ず存在することを行政視察を通じて知っています。
今回の輪島カブーレも同様に白山市の社会福祉法人の代表者が強力な人脈や資金等とバイタリティーをもって過疎化が進む地方都市の再生事例を作ってくれたと感じました。