3月25日(土)大阪府庁横に旧成人病センターが地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンターとして新たにオープンする。外来診療は27日(月)午前9時より開始される。
19日(日)に「南大阪医療を考える会」のお誘いで膵臓がんのドクターのご案内で一足お先に病院内を視察させて頂いた。
まだ一部電気工事や事務機器の立ち上げ業務をされていた中、まずは13階の病棟から見て回ったが、病室から見える大阪城の絶景にまずは驚いた。一般病室も新築の香り漂うまっさらな状態で差額ベッドが必要だが落ちつた雰囲気の個室、さらにホテルのスイートルームのようなゴージャスな特別室(一日5~6万円)どの部屋からも大阪の街が一望できる。その後案内頂いた先は最新鋭の医療機器を搭載した手術室と放射線治療室では、TVの医療ドラマでしか見たことのない、生涯見ることが無いリアル手術室に思わず興奮し、この手術室で何人もの人の命が救われると思うと感慨深いものがある。放射線治療室ではストレスを感じさせない為のリラクゼーションを最優先に考えたスペースで心のケアを重んじていることをひしひしと感じた。
地下2階では上町断層上ということもあってか免震室があり、地震対策も万全で1階には大きなコンビニとレストラン、200名収容できるホールまで完備しており、建設費用を尋ねてみると320億ぐらいだとお聞きして、バブル期に建設したりんくう総合医療センターがいかに高額だったかが分かる。
ご案内頂いている時、私の耳にしっかりと残った先生がポツリと云った言葉が今のりんくう医療センターにぴったり当てはまると思った。
それは「公立病院はどこも収益ばかりを考えている訳にはいかないから赤字の病院が多い。収益の上がる手術をいかに手がけるかが重要」
がんセンターもりんくう医療センターも、命を救う重要な手術を多く行って頂いて、大阪府民、市民の生命を守って頂く役割を今後もしっかり担って頂きたいと切に願うばかりである。